部屋の広さについて！二世帯住宅の各部屋の広さは？
目次
今回のコラムでご紹介するのは、二世帯住宅における各部屋の広さについてです。
各室で確保しておきたい理想的な広さの話は、一般の戸建て住宅にも通じます。二世帯住宅の間取りづくりでどの程度の部屋の広さにしていいのか迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。
二世帯住宅の部屋の広さ
リビング・ダイニング
私たちが推奨するリビング・ダイニングの大きさは１２畳以上です。
これは、完全同居型の場合に親世帯、子世帯、孫世帯の３世帯６人で使うことを想定した大きさです。
１２畳でも６人で集まると少々タイトな印象ですが、利用は可能です。
これが最小限の大きさになると思います。
子世帯の場合、家族４人でリビング・ダイニングを利用するなら１０畳は欲しいところ。現在計画中のリビング・ダイニングがどのくらいの大きさになっているか確認してみましょう。
キッチン
二世帯住宅のキッチンは６畳〜８畳は確保したいところです。
特にキッチンを共有する場合は、収納スペースを明確に分けたり、場合によってはコンロやシンクを二箇所設けたりなど、各世帯が使う際にストレスにならないゆとりのあるキッチンにすることをオススメします。
コンパクトな二世帯住宅の場合には、リビングスペースの大きさを少し小さくしてでも、ダイニング・キッチンのスペースを充実させることを推奨しています。
なぜなら、ダイニング・キッチンの方が日常使いする小物の数が多く、収納も確保しやすいからです。
トイレ
二世帯住宅のトイレでは高齢者の生活を考慮したバリアフリーのしつらえが検討されます。通常の場合ですと１畳にも満たない広さでも機能しますが、バリアフリーを考慮する場合は２畳ほどのスペースを確保したいところです。
多目的トイレほどの広さはいりませんが、車椅子の生活も想定した寸法で計画することを意識すると、万が一の時に安心でしょう。
トイレの広さに2畳分も割り当てられないという場合は、間口の大きさを少し大きくしたり、扉の種類を開き戸から引き戸に変えたりすることで、体の衰えを感じはじめる親世帯に寄り添った住まいを計画することが可能です。
広さと同時に、使い勝手も想像しながら計画してみましょう。
トイレの計画でバリアフリーを意識した計画をご希望の方は、あわせてホームエレベーターの設置や手すりの設置、玄関の段差の撤去なども計画段階で相談してみるのもおすすめです。
バリアフリーの仕様への変更は介護が必要になった段階でもリフォームという形で対応することは可能ですが、間取り自体を大幅に変更することはできません。新築する場合にはあらかじめ高齢世帯が生活をする上で楽な寸法や間取りも取り入れてみるのが良いかもしれません。
駐車場の広さ
二世帯住宅を建てる場合には、駐車場の広さもポイントになります。
二世帯住宅では、車を複数台所有するケースも珍しくありません。そのため、駐車場のスペースを確保するために建物の大きさとバランスを取る必要が出てくるので、駐車場に必要な大きさを改めて確認しましょう。
建築設計のベーシックな寸法に従って考えると、車二台を縦列駐車する場合は１２m×５.２mのスペースが必要になってきます。坪数でいうと大体１０坪程度の大きさです。
都内で二世帯住宅を建てる場合は十分な広さの屋外空間を確保するのが難しくなりがちです。場合によっては、近くのパーキングの利用も前提条件に加え、周辺の駐車場の有無を確認しておくこともポイントになります。
土地の大きさ
二世帯住宅をご検討の方でまだ土地を購入していないという方は「どの程度の大きさの土地が必要になるのだろう？」と判断に迷ってしまっているのではないでしょうか。
私たちが推奨している、土地の大きさはだいたい50坪以上です。
これは、建築基準法や都市計画法などの法律によって敷地に建てられる建物の大きさや高さに制限がかかることも考慮した上で推奨している大きさです。（もちろん、計画予定地によって制限の内容は変わりますので、必ずしも50坪とは限りません。）
適切な部屋の広さをイメージしよう！
今回のコラムでご紹介した部屋の広さはあくまで目安となる大きさです。
実際に計画する際には、ご家族の生活スタイルにあった部屋の広さにすることが重要になります。
敷地や予算などのそれぞれの条件に合わせて柔軟にプランニングを行いましょう。
部屋の広さや間取りのことでお困りの際はぜひ私たちにご相談ください。
二世帯住宅の間取りや設計、リノベーションでお困りの方
私たちは二世帯住宅の設計実績のある一級建築士事務所です。
一級建築士事務所として、法律や技術など建築に関する専門的なノウハウを駆使してお客様の二世帯住宅づくりを徹底的にサポートいたします。
ご家族の生活に合致した間取りの二世帯住宅をご希望の方は是非ご相談ください。
